手作りボードゲームチーム たなごころブログ

手作りボードゲームチーム 「たなごころ」です。

Variety Kyotoのレンタルボックスに出品します。

5月1〜15日、京都は三条京阪駅すぐ近くに小劇場Variety Kyotoが期間限定オープンします。
今回その入り口に置かれるレンタルボックスに、
たなごころのゲームを少し置かせてもらうことになりました。

ご縁は昨年の8月に出展したカミックマーケット(カミケ)です。
Variety Kyotoはカミケの主催のお一人が、
「京都の小劇場が次々にクローズしていくのがなんとも寂しく、
それなら「劇場をやってみよう!」と動き出した」
とのことで、今回は期間限定のオープンなんだそうです。

昨年のカミケの、ジャンルを問わない自由さやカオスさ、
そしてみんなが受け入れ合う懐の深さがとても面白く、
普段ボードゲームに馴染みのない方にもゲームを手にとってもらえる機会になればと思い、
参加することにしました。

場所は三条京阪駅から徒歩2分、ビルの2階の小さな部屋。
レンタルボックスには、様々なジャンルのものが並ぶそうです。

期間中はほぼ毎日日替わりのイベントが開催されています。
寄席に大喜利トークショー、アコースティックカホンバンドのライブに、
映画を見ている人を見る会(?!)などなど、
ラインナップは突っ込みどころが多すぎるので
気になる方はVariety Kyotoのサイトへどうぞ。

レンタルボックスを見るだけ、というのもOKだそうなので、
ゴールデンウィーク、京都東山、三条方面にお越しの方は、
ぜひのぞいてみてください。

「Variety Kyoto」  
HP:http://varietykyoto.wix.com/mysite
Facebookhttps://www.facebook.com/Variety-Kyoto-1776695165894678/
開催日 :2016年5月1日(日)〜15日(日)
開催時間:イベント開催時間による、要確認
会場  :京都市左京区超勝寺門前町84−1 地上2階

ゲームマーケット2016神戸に出展しました。

先月21日、神戸で行われたゲームマーケット2016神戸に出展しました。
関西でのゲームマーケットも5回目。
神戸での開催は今回が初めてでした。
会場の神戸国際展示場の3号館は駅のすぐ側で、とてもアクセスしやすい場所でした。

開場前の様子。会場西側。

会場東側。

たなごころの試遊卓は、会場中央の広い通路のすぐ横です。
昨年と比べ出展団体が増えたとのことで、開場前ですが場内は出展者ですでに人が多い印象でした。
会場の広さの割に天井が低かったので、入った瞬間は少し圧迫感を感じましたが、
通路が広くわかりやすいレイアウトでとても快適でした。

今回のたなごころは家庭の事情で準備に時間が思うように取れず、最低限の力での出展となりました。
本来であれば新作の量産、旧作も再版をしたい所でしたが、
やむを得ず、新作の試遊、展示のみに絞った形をとりました。

試遊卓では開場後30分程経った頃から試遊を始め、閉会まで途切れる事なく遊んで頂きました。
40~50分程度かかるゲームでしたが、多くの方に遊んで頂き、
待って頂いたり、しばらくしてまた来て頂いたりという方もいらっしゃいました。

今回試遊卓では「たたらばと森」のコンセプトワークから関わってもらった、
山陰地方のたたら製鉄などいろんな事に詳しい加藤さんにもついて頂いていました。
タイミングの良かった方は、試遊の横で加藤さんの熱いたたらばトークを聞いて頂けたかと思います。
遊んで頂いた皆様、話を聞いて下さった皆様、ありがとうございました。
また試遊をご希望頂きながら、タイミングが合わず試遊をして頂けなかった皆様、
申し訳ありませんでした。

ブースの方でもこれまでになく、ゲームについての質問をたくさん受けました。
閉会までかなりの回数、ゲームについての説明をさせてもらいました。
(途中で喉がかれて咳き込んでしまい、ちゃんとお話ができないこともありました。
大変失礼しました。)

今回ブースではゲームの説明に加え、量産方法や価格、木駒の着色方法など、
今後「たたらばと森」を作るにあたって課題と考えている事もお話しさせてもらい、
来て頂いた方にご意見をうかがう場とさせてもらいました。
ゲームを作る方、遊ぶ方、知り合いの方、初めてお会いした方、
いろいろな方から様々なご意見を頂きました。
今後また量産を考える上での、参考にさせて頂きたいと思います。
ブースにお立ち寄り頂きました皆様、ありがとうございました。

またブースではいろいろな方から、差し入れやお土産を頂戴しました。
咳き込むブース担当を見かねて甘い飲み物を買ってきて下さった神様もおられました。
(おかげでなんとか乗り切りました。)
この場を借りまして、お気遣い頂きました皆様、ありがとうございました。

そして閉会のアナウンスまで最後の試遊が続いたため、慌てて片付けている所を、
見かけた数名の知り合いの方が手伝って下さいました。
その節はありがとうございました。とても助かりました。

今回、ゲームの販売は一切行わないという、たなごころのゲームマーケット出展としては
初めての形でしたが、ありがたい事に試遊卓、ブースとも多くの方にお立ち寄り頂き、
得るものは多かったと感じています。

他の出展者の方のゲームも今回は事前調べができず、たまたまブースを見かけたり、
ご近所だったりと、出会いがあったものだけ購入する事ができました。
お隣のイエティワールドさんの「テリトリー」、DucQrewsさんの「ファンタジー武器屋横町」は
ブースが落ち着かれたら買わせてもらいたいと思っていたのですが、
どちらも完売されてGetならずでした。

開催中はほとんど他のブースを回れず、多くのお会いしたかった方に会えなかった事が心残りです。
ご挨拶にうかがえなかったお知り合いの皆様、失礼いたしました。

ブースの中から見ていても昨年と比べて女性の方が増えたなぁ、というのが印象的でした。
初出展の2012年、男性率の高さに驚いた頃から比べると雰囲気は大きく変わりました。
あと小さな子連れの方、ベビーカーも何台か見かけました。
通路が広かったこともあり、ベビーカーの方もブースの前まで来て
ゲームの話を聞いてくださったのはうれしかったです。
来場者も今年は3700人と年々増加しているとのことで、
層が厚くなっているのを肌で感じました。

次は大阪でのボドゲフリマでしょうか。
「たたらばと森」も温めつつ、また新しいゲームも考えていきたいと思います。

ゲームマーケット2016神戸に出展します。(ブース番号 F10)

たなごころも毎年参加をしている関西でのゲームマーケットが、今年は神戸で開催されます。
関西でのゲームマーケットも5回目、私たちの出展も5回目です。

今年のたなごころは、これまで作ったゲームと比べると少し歯ごたえのある中量級のゲーム
「たたらばと森」を出展します。
(「たたらばと森」のゲーム概要についてはこちらをご覧下さい。)

「たたらばと森」は昨年夏に山口で開催されたMini Maker Faireにプロトタイプを出展したもので、
そこからさらにテストプレイを重ねブラッシュアップをして、今回完成となりました。
Yamaguchi Mini Maker Faireを始め、様々な場所でテストプレイにご協力頂いた皆様、
本当にありがとうございました。

本来であればゲームマーケットでは量産をして販売をしたかったのですが、
今回メンバーの家庭の事情でまとまった時間が取れず、
また量産に入る前により多くの方に試遊をして頂きたいという思いもあり、
今回は販売を見送り、試遊のみという形を取らせてもらいました。

過去作につきましても、量産の時間が取れなかったため再版を見送りました。
今後余裕ができましたらまた作っていきたいと思います。
ご了承頂けますと幸いです。

当日試遊卓はありますので、ぜひ遊びにいらして頂ければと思います。

また委託品として、「突撃!隣のボドゲ棚」を頒布します。
こちらは既刊の1号と2号です。
どちらも残りは少ないとの事ですので、お持ちでない方はこの機会にどうぞ。

それでは当日、会場にてお待ちしております!


ゲームマーケット2016神戸」  http://gamemarket.jp/access/
開催日 :2016年2月21日(日)
開催時間:10:00~17:00
会場  :神戸国際展示場(3号館)
     〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町6-11-1
入場料 :1000円(税込)

ゲーム概要「たたらばと森」

ゲームマーケット2016神戸出展時点の概要です。
Hobby JAPANさんから発売の製品版とはコンポーネント及びルールの一部は内容が異なります。)

人数:2〜4人
時間:30〜50分
年齢:10歳以上


●はじめに
このゲームは、江戸時代の山陰地方の森とたたら製鉄の共存をテーマに、
木を植え、森を育て、木材を作り、製鉄をするゲームです。
たたら製鉄ではたくさんの木炭を使うため、長期的な森林の維持は不可欠です。
かつて山陰地方では、伐採後に植林を行い森を維持したことで、
自然と産業の共生関係が成り立っていたといわれています。

各プレイヤーはそれぞれがたたら製鉄の一族の頭領となって
自分たちの永代たたらを建てることを目的とします。必要な資源を集め、
誰よりもはやく永代たたらを建てたプレイヤーがゲームに勝利します。

また森は人が手を入れなければどんどん姿を変えていきます(植生の遷移)。
遷移が進むほど、人には扱いづらい木の森になっていきます。
適度に木を刈り取って森の状態を維持するようにしましょう。


●ゲームの準備
ゲームの内容物は以下の通りです。

遊ぶ人数にあわせて決められた枚数のボードをテーブル上に並べ、
ボード上のカシのマークのあるマスにカシのコマを立てて置きます。
・2人なら4枚(1〜4のボード)
・3人なら5枚(1〜5のボード)
・4人なら6枚(1〜6のボード)
各プレイヤーは4色のプレイヤーコマから1色を選び、同じ色の以下のものを受け取ります。

次に遊ぶ人数にあわせて以下の遷移札を用意します。

スタートプレーヤーを決め、その後スタートプレイヤーの右隣のプレイヤーから
反時計回りに自分のプレイヤーコマとたたらコマをボード上のマスに置いていきます。
プレイヤーコマとたたらコマは同じマスに置きます。

ゲーム開始時は以下のような状態です。


●手番の流れ
各プレイヤーは自分の手番を以下の順番で進めます。

1. 自分のプレイヤーコマを移動させる。
2. アクションを選んで行う。

1. 自分のプレイヤーコマを移動させる。
まず手番の最初に自分のプレイヤーコマを1〜3マスの範囲で今いるマスから移動させます。
必ず1マスは移動させなければなりません。
移動には以下のルールがあります。

・他のプレイヤーのプレイヤーコマや他のプレイヤーのたたらコマのあるマスは、
 止まることも通り抜けることもできません。
・自分のたたらコマのあるマスは、止まることも通り抜けることも可能です。
・成木(成長した木、立てて置かれている)の生えているマスは、止まることはできませんが、
 通り抜けることは可能です。
 その際には成木の生えているマス1マスを2マス分の移動として計上します。
・幼木(まだ成長していない木、横にして置かれている)の生えているマスは、
 止まることも通り抜けることも可能です。
 通り抜ける際は、何もないマスと同じく1マスとして計上します。

2. アクションを選んで行う。
以下の4つアクションの中から2つ選んで行います。
(2軒目のたたらを建てたプレイヤーは次のラウンドから3つのアクションを行えるようになります。)
同じものを繰り返し選んでも構いません。

A. 植林
B. 伐採
C. たたら・永代たたらの建築
D. パス

A. 植林
自分の手持ちのアカマツかスギのどちらか1つを選んで、
自分のプレイヤーコマがいるマスに隣接した、いずれかのマスに置きます。
植林は何もないマスにだけ行うことができます。
植林するときは、まだ成長していない幼木であることを表すためにコマを寝かせて置きます。
ただしスギは他の木に比べ成長に時間がかかります。
そのことを表すためにコマの表裏を使います。
植林したときは1の面を表にして寝かせて置いてください。

B. 伐採
自分のプレイヤーコマのいるマスに隣接したマスうちのどれか1つの成木を伐採します。
ただし、ブナだけは伐採することができません。
カシと自分の色のコマを伐採するのにはコストは発生しませんが、他のプレイヤーの色の木を切る場合には、
先にそのプレイヤーにお金を1つ支払ってから伐採を行います(先払い)。

伐採した木はただちに、製鉄をしてお金にするか、建築材にするかを決めます。
木の種類によって対応する数のお金か建築材を受け取ります。

伐採した後は、伐採した木の種類によって以下の処理を行います。

・カシ:伐採したカシはゲームから取り除きます。遷移は発生しません(遷移については後述)。
アカマツ:伐採したアカマツはゲームから取り除きます。
  アカマツの生えていたマスは遷移が発生します。
  そのマスにもとのアカマツを植えていたプレイヤーのクヌギを寝かせて置きます。
クヌギ:伐採したクヌギはその場に寝かせて置きます。
  遷移は発生せず、そのマスには再度クヌギが生えます。
・スギ:伐採したスギはその場に1の面を上にして寝かせて置きます。
  遷移は発生せず、そのマスには再度スギが生えます。

C. たたら・永代たたらの建築
たたらまたは永代たたらを建てます。建築には以下のコストがかかります。
・たたら:お金2と建築材2
・永代たたら:お金10と建築材10
ボード上の何も置かれていないマスに手持ちのたたらコマもしくは永代たたらコマを置きます。
(自分のプレイヤーコマのいるマスに隣接している必要はありません。)
各プレイヤーはたたら、永代たたら、それぞれ1回だけ建てることができます。

たたらを建てると、次の手番から通常は2回のアクションが3回になります。
永代たたらを建てると、勝利条件を満たしたことになり、そのラウンドでゲームは終了します。
(詳しくは下記「ゲームの終了と勝敗」を参照)
永代たたらも、たたらコマと同様に持ち主以外のプレイヤーは止まる事も通り抜ける事もできません。

D. パス
1アクション分をパスします。そのかわりに次の手番の最初の移動範囲が1マス追加されます。
追加された移動範囲は次のラウンドでのみ有効です。持ち越しはできません。


●森の成長と遷移
各ラウンドの終了時に森の成長と遷移が発生します。
遊ぶ人数によって決められた枚数の遷移札を山からめくって公開します。
めくられた遷移札は表向きにテーブル上に順番に並べて、
これまでに出た番号がいつでも確認できるようにしておきます。

公開された遷移札と同じ番号のボードに植えられている木が成長・遷移します。

まず幼木に対しては成長が発生します。
森の成長が発生したらそのボード上のすべての幼木を立てて置き成木になったことを表します。
ただしスギだけは成長に時間がかかります。
1の面が表の場合には、裏返して2の面が表になるようにして寝かせたままにしておきます。
2の面が表の場合は、立てて置き成木になったことを表します。

次に成木に対しては遷移が発生します。
アカマツクヌギに、クヌギとスギはブナにそれぞれ遷移します。
遷移前の木のコマは、ゲームから除外します。
かわりに遷移後の木のコマを幼木としてそのマスに寝かせて置きます。

ゲーム開始時からあるカシは成長も遷移もしません。
またブナは成木になるとそれ以上は遷移しません。
遷移札は場合によっては同じ時に同じ番号が2枚めくられることもあります。
その場合には森の成長・遷移が2回起こったものとして処理します。

●ゲームの終了と勝敗
誰かが永代たたらを建てたら、そのラウンドの終わりまで進めてゲームを終了します。
永代たたらを建てるにはお金10と建築材10を支払う必要があります。
また建てるためには1アクションが必要です。

誰かが永代たたらを建てても、そのラウンド終了までは他のプレイヤーも条件を満たせば
永代たたらを建てることができます。

ゲーム終了後に永代たたらを建てたのが1人だけであれば、そのプレイヤーがゲームの勝者です。
複数人いる場合には、最後に手元に残ったお金の数を比べてより多いプレイヤーが勝者になります。
それでも決まらない場合は、そのプレイヤー同士で勝利を分かち合いましょう。

2016年 新年のごあいさつ

あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いします

昨年もいろいろな出会いがありました。
様々な機会でお会いした皆様、私たちのゲームを遊んで頂いた皆様、テストプレイにおつきあい頂いた皆様、一緒にいろんなゲームを遊んで下さった皆様、ありがとうございました。
年をまたいでしまいましたが、2015年の活動を振り返ってみたいと思います。


◆2015年の出展、参加イベント
[1] ゲームマーケット2015大阪

大阪・鶴見緑地 3月1日
[2] ワークショップ「ボードゲーム「住之江」を作って遊ぼう!!!」
大阪・住之江 3月22日
[3] メイカーズバザール大阪 Vol.2
大阪・ATC 6月27-28日
[4] ちくちく夏休み講習
大阪・高槻 7月31日
[5] カミックマーケット
京都・立誠学区 8月15日
[6] 第5回 ボードゲームフリーマーケットIn新大阪
大阪・新大阪 9月12日
[7] Yamaguchi Mini Maker Faire
山口・YCAM 9月19-20日
[8] 日本ファブラボ会議(FAB CAMP 2015)
大阪・北加賀屋 10月10-12日


◆作ったゲーム
[1] すみのえ(試遊のみ)
[2] たかつきたんけんゲーム(夏休み講習用限定)
[3] たたらばと森(試遊のみ)
[4] ファブリカード(ワークショップでの共作)

*日本ファブラボ会議とそこで作ったファブリカードについてのまとめは間に合わず、後日に追って掲載予定です。すみません!


大阪でのイベントが多かったですね。
一昨年に引き続いて同じイベントに出すケースもありましたが、新しく出てみたイベントもありました。
ゲームをつくるワークショップを自分たちでやってみる機会が増え、初めてルールをつくるところから始めるワークショップも開催しました。
他の人と一緒にゲームを作るのは自分たちだけでは思いもつかなかった点に気がつくことができて、結果的にはこちらが教えられることが多かったように思います。

2016年の最初のイベントは2月21日に神戸で開催される、ゲームマーケット2016神戸に出展する予定です。これまでの大阪から場所を移して、初の神戸開催ですので、どうなるのか楽しみです。

Yamaguchi Mini Maker Faire 2015 に出展しました。

先月山口にて開催されたYamaguchi Mini Maker Faire 2015に出展しました。
前回の2013年以来2年ぶり、今回も会場は山口情報芸術センターです。

Mini Maker FairはDIY(Do It Yourself = 個人による創作)の祭典。
毎回おもしろいもの、おもしろい技術、おもしろい人に会えるイベントです。

たなごころは今回、山陰地方のたたら製鉄をテーマにした「たたらばと森」を出展しました。
(ゲームの制作経緯についてはこちらをご覧下さい。)
たなごころのブースにお立ち寄り頂いた皆さま、ありがとうございました。
2日間でたくさんの方とブースでお話をさせて頂きました。

今回「たたらばと森」が10歳以上を対象としたゲームで、まだ試作段階であり、
ゲームのコンセプトをちゃんとお話して紹介したいということで、
対象年齢10歳以上を明記した上でそれ以下のお子さんが来られた際は
「もう少し大きくなってから一緒に遊ぼうね」とお断りをさせて頂きました。
これは今回初めての試みで、本当に心苦しかったです。
「遊びたい!」と言ってくれた小さなお友達のみなさん、本当にごめんなさい。

一方この対応をさせてもらったことで、大人の方に足を止めて頂き、
多くの方にゲームのコンセプトから話をしてさせて頂き、
様々な方からお話をうかがえたことは大きな収穫でした。

また今回ゲームの所要時間が60分を超えるということで、
なかなか試遊をして頂くのは難しかったのですが、
その中でも時間をとって遊んで下さった方が数名いらっしゃいました。
中には遊んで下さった他の方から話を聞いて試遊に来て下さった方もおられて、
とてもうれしかったです。

最年少は小学4年生の男の子。お父さんと一緒に遊んでくれました。

遊んで下さった皆さま、本当にありがとうございました。
「たたらばと森」は今後もブラッシュアップをしていきたいと思います。

次回こちらでの開催は2年後でしょうか?
またタイミングが合えば出展したいと思います。


●おまけ
今回も会場でたくさんの出会いがありました。
少しだけ紹介したいと思います。

毎回Mini Maker fairは思いも寄らないジャンルの方と
隣り合わせのブースになれるのは楽しみの1つです。

たなごころの右隣のブースは「癒しどころ」さん。
作品名が「めだか」となっているのでこの水槽が作品なのかな、
と思っていた所、お話をうかがうと注目ポイントは「土」!
水槽の上にのせられた土は特殊なポリエステル繊維が混ざっていて
容器に入れてレンジで熱処理するとその形で固まる、
エクセルソイルという固化培土が使われているそうです。
水槽の上に網を置いてその上に丸く固めたエクセルソイルを置けば
土が水に落ちないので、水槽の上で植物を育てられるという作品。
水槽の上の苔玉と水槽の中のめだかに癒されるという
素敵空間が出来上がっていました。

左隣のブースは「Yonpro」さんの「最先端観光地 西土佐」。
出展準備が終わりふと横を見ると、隣に山ができている!
こちらは高知県四万十川中流域の山間部に位置する西土佐村からの出展。
西土佐の夜はとても暗くて、星が光る夜空の方が山よりも明るいのだそうです。
川辺の山々は真っ黒になり、闇の中いよいよ迫ってくるように感じられるのだとか。
そんな西土佐の夜を表現した「迫る山」という作品は、
人が来るのを待つ観光地ではなくて、西土佐の方から出向いて来るという
最先端観光地。
山の中には西土佐の山が夕方から夜になるまでの映像を見ることができます。
作品の中でしばらく体育座りで西土佐の夕暮れを眺めていると
子供の頃、田舎に帰った時に夜の山が暗くて怖かったことを思い出しました。

昨年大垣のMini Maker Fairでお隣だった、
京都の「ひのでやエコライフ研究所」さんも出展されていました。
今回は自転車発電機に加えて、会場の外で太陽光発電機を置かれていて、
パソコンの画面でリアルタイムに発電量が確認できるようになっていたそうです。
ブースに来た人がこいで発電した量と太陽光発電
その時点でどちらがたくさん発電できているか比較もできる。
自転車発電機の展示も毎回進化されています。

2年前のYamaguchi Mini Maker Faireで作品を見て以来ファンになった、
阿蘇カラくり研究所」、通称阿蘇カラさん。
今回もいろんなからくりマシーンを持って来られていました。
写真は「名刺におみくじマシーン」。
阿蘇カラさんの代表の方の名刺をセットして右上のスタートボタンを押すと
名刺が左に動いていき、大吉から大凶のどれかのはんこを押して
戻ってくるというマシーン。
動きと音がおもしろいのですが写真でお伝えできず残念。

他にも山口でオーダーメイドの服を作られている
「ファッションクリエイトCHIZE」さんの
服の試作品の展示はどれも素敵だったり、
キーボードの横に置けば定期的にファイル保存のショートカットキー
「Ctrl」+「S」を押してくれる「論文まもるくん」に衝撃を受けたり、
エアベッドに寝転がって寝返りをうつことで操作する
布団型コントローラー「寝るコン」で遊ぶゲームが気になったり。

普段の自分の考えうる小さな世界の外のものがたくさんありました。

Yamaguchi Mini Maker Faire に出展しています。

9/19(土)と9/20(日)の2日間、山口県山口情報芸術センターYCAM)にて開催されるYamaguchi Mini Maker Faire(ヤマグチ・ミニ・メイカー・フェア)に出展しています。(告知が追いつかず現地からのブログにて失礼します。)

イカー・フェアはものづくりの好きな個人・団体の発表・交流の場で、山口での開催は2013年から2年ぶり2回目の開催です。私たちも初回の開催時にも出展しました。前回(2013年)の出展時の内容はこちらをご覧下さい。

今回の出展物も自分たちでルールから考案した自作のボードゲームになります。タイトルは「たたらばと森」。中国地方の山間部で発達した、たたら製鉄をテーマにしたゲームです。各プレイヤーはたたら製鉄を営む一族の長になって、製鉄業を発展させて永代たたらを建てることを目指します。

このゲームでは、特に製鉄の燃料となる木材の入手に着目しています。木を伐採してばかりでは、すぐに森は枯れてしまうので植林しつつ森を維持していかなければなりません。また、森の木々は時間が経つにつれ種類も変化していきます。それぞれの木の特徴には製鉄に向いていたり、建築に向いていたり、あるいは人が利用するのは難しかったりと差異があります。必要に応じた木を手に入れられるよう、上手に伐採、植林して森とつき合っていかなければ、このゲームで勝つことは難しくなっています。

今回このゲームを作ったのは、ものづくりを通して知り合った、ご自身もボードゲームも制作もされている加藤さんからお誘いを頂いたのがきっかけです。山口での開催であることと、ひとつ企画として農業というのがテーマにあったので、そこから稲作と製鉄を切り口にゲームの考案を開始しました。加藤さんからは歴史的背景や森の植生など背景となる知識をインプットしてもらいました。いつもは自分たちで調べるところからのところを多いに助けてもらい、しかも自分たちで考えつかないような仕組みについて知ることができたので、とても面白い試みでした。

すべてをゲームに落とし込むには膨大なので、今回はたたら場と森の関係に絞ってゲームとしてまとめました。エントリーの時点では稲作と鉄作りをテーマに、となっていますが、今回出展分はその一部ということでご了承ください。

(写真はありものでのテストプレイの風景です。)

今回は展示、試遊用の1点ものということで、パイン材とMDFを使用してをファブラボ北加賀屋のCNCルーターで切り抜き、レーザー加工機で彫刻をしました。

ゲームはだいたい1時間から1時間半はかかる、じっくり遊ぶゲームになっています。今回は小さいお子さんには遊んでもらえないかもしれません、ごめんなさい。新しい試みとしてご理解いただければと思います。会場では1ゲーム遊んでもらうことも難しいかと思いますが、いろいろ背景の話もできるかと思いますので、ぜひ出展ブースにお立ちよりください。

今回、ゲームのテーマの背景知識で多いに助けていただいた加藤さんも同会場で出展されています。そちらもよかったらのぞいてみて下さい。きっと面白い話が聞けると思いますよ。

L006 - 納豆菌と3Dプリンター「バチルス(納豆菌)ファブリケーション」
加藤昌和

私たちのブースはA004です。
よろしくお願いします。


「Yamaguchi Mini Maker Faire (ヤマグチ・ミニ・メイカー・フェア)」
http://ymmf.ycam.jp
開催日 :2015年9月19日[土]12:00-18:00
    :2015年9月20日[日]10:00-18:00
会場  :山口情報芸術センターYCAM]スタジオA、中央公園ほか
     〒753-0075 山口県山口市中園町7-7
入場料 :無料