手作りボードゲームチーム たなごころブログ

手作りボードゲームチーム 「たなごころ」です。

Yamaguchi Mini Maker Faire に出展しています。

9/19(土)と9/20(日)の2日間、山口県山口情報芸術センターYCAM)にて開催されるYamaguchi Mini Maker Faire(ヤマグチ・ミニ・メイカー・フェア)に出展しています。(告知が追いつかず現地からのブログにて失礼します。)

イカー・フェアはものづくりの好きな個人・団体の発表・交流の場で、山口での開催は2013年から2年ぶり2回目の開催です。私たちも初回の開催時にも出展しました。前回(2013年)の出展時の内容はこちらをご覧下さい。

今回の出展物も自分たちでルールから考案した自作のボードゲームになります。タイトルは「たたらばと森」。中国地方の山間部で発達した、たたら製鉄をテーマにしたゲームです。各プレイヤーはたたら製鉄を営む一族の長になって、製鉄業を発展させて永代たたらを建てることを目指します。

このゲームでは、特に製鉄の燃料となる木材の入手に着目しています。木を伐採してばかりでは、すぐに森は枯れてしまうので植林しつつ森を維持していかなければなりません。また、森の木々は時間が経つにつれ種類も変化していきます。それぞれの木の特徴には製鉄に向いていたり、建築に向いていたり、あるいは人が利用するのは難しかったりと差異があります。必要に応じた木を手に入れられるよう、上手に伐採、植林して森とつき合っていかなければ、このゲームで勝つことは難しくなっています。

今回このゲームを作ったのは、ものづくりを通して知り合った、ご自身もボードゲームも制作もされている加藤さんからお誘いを頂いたのがきっかけです。山口での開催であることと、ひとつ企画として農業というのがテーマにあったので、そこから稲作と製鉄を切り口にゲームの考案を開始しました。加藤さんからは歴史的背景や森の植生など背景となる知識をインプットしてもらいました。いつもは自分たちで調べるところからのところを多いに助けてもらい、しかも自分たちで考えつかないような仕組みについて知ることができたので、とても面白い試みでした。

すべてをゲームに落とし込むには膨大なので、今回はたたら場と森の関係に絞ってゲームとしてまとめました。エントリーの時点では稲作と鉄作りをテーマに、となっていますが、今回出展分はその一部ということでご了承ください。

(写真はありものでのテストプレイの風景です。)

今回は展示、試遊用の1点ものということで、パイン材とMDFを使用してをファブラボ北加賀屋のCNCルーターで切り抜き、レーザー加工機で彫刻をしました。

ゲームはだいたい1時間から1時間半はかかる、じっくり遊ぶゲームになっています。今回は小さいお子さんには遊んでもらえないかもしれません、ごめんなさい。新しい試みとしてご理解いただければと思います。会場では1ゲーム遊んでもらうことも難しいかと思いますが、いろいろ背景の話もできるかと思いますので、ぜひ出展ブースにお立ちよりください。

今回、ゲームのテーマの背景知識で多いに助けていただいた加藤さんも同会場で出展されています。そちらもよかったらのぞいてみて下さい。きっと面白い話が聞けると思いますよ。

L006 - 納豆菌と3Dプリンター「バチルス(納豆菌)ファブリケーション」
加藤昌和

私たちのブースはA004です。
よろしくお願いします。


「Yamaguchi Mini Maker Faire (ヤマグチ・ミニ・メイカー・フェア)」
http://ymmf.ycam.jp
開催日 :2015年9月19日[土]12:00-18:00
    :2015年9月20日[日]10:00-18:00
会場  :山口情報芸術センターYCAM]スタジオA、中央公園ほか
     〒753-0075 山口県山口市中園町7-7
入場料 :無料