手作りボードゲームチーム たなごころブログ

手作りボードゲームチーム 「たなごころ」です。

創作ゲームのアートワーク展が終了しました。

少し前になりますが、8月1日より出展してました、
『創作ゲームのアートワーク展』が8月末日をもって終了しました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

「たなごころ」として展示制作は初めての経験で、
見せ方から始まり、タイルやキャンバスの素材選びや作り方、
試行錯誤もしましたが、新しい発見がたくさんありました。

今回は展示の制作過程を少しだけ紹介します。

以前の記事にも書きましたがお話をいただいた当初は、
唯一の発表作品である「セカイタク」で
アートワークとして出せるものがあるだろうか、
という迷いからスタートしました。

そこから相談をする中で、「セカイタク」は出来上がった状態が
そのまま絵になるのでそれを作品として出そうということになりました。
最初はキャンバスにのりで貼付けることを想定をしていましたが、
会場で壁にかけられている「セカイタク」の前に
人が立っている光景を想像するうちに、
将棋の解説番組が思い浮かんできました。

壁に貼った状態でゲームをすることができて、
毎回ゲームが終わった状態が一つの絵になるとおもしろそうです。

そこからは制作の試行錯誤が始まりました。

まずは大きさ。当初は壁いっぱいの「巨大セカイタク」、
タイルも人の手くらいの大きさのものも考えましたが、
展示規定の最大がB2までということでしたので、
マックスのB2となりました。

試作ではゲームはできない大きさですが、
A4の小さなキャンパスで作ったりしました。
これはこれでかわいいです。

タイルは製品版だとB2のキャンバスには少し小さかったので、
1.5倍と少し大きめです。
製品版のタイルはスプレーのりで厚紙を貼付けていますが、
今回の展示用は磁石の埋め込みがあったので、一つ一つ筆でのり付けをして、
厚みが出たので、カラーマスキングテープで巻いています。
裏面も製品版では無地ですが、今回は柄を印刷した色用紙を使用しました。

搬入一週間前、土地タイルの上に、開拓者タイルや家タイルが
張り付かないというピンチも発生。
急遽、強くて薄い磁石を探しまわったりなどしました。


キャンバスはファブリックパネルの作り方を参考に、
木製キャンバスに磁石の張り付くシートを貼付けて、
製品版の巾着で使用した布と同じ布を巻いています。
無地のキャンバスだと寂しいので、最近習得した
消しゴムはんこで作った「たなごころ」ロゴを押しました。

頒布目的でコストを気にしながら作るのとはまた違う
1点もので作り込む楽しさ。
1つの作品を何かの機会にさわっていただけるような形も、
ボードゲームの表現としてあるのではないかと思いました。

もっと色々なものを作れるようになりたいですね。
今後も様々な制作技術を探していきたいと思います。


思いがけず世界が広がって、
またたくさんの方に「セカイタク」に触れて頂き、
とても貴重な経験となりました。

こんな素敵な機会を作って頂いた主催の福井さん、
本当にありがとうございました。
また機会があればぜひ参加させて頂きたいです。