人数:2〜4人
時間:45〜60分
年齢:10歳以上
はじめに
ごみを燃やしたあとの灰や不燃物を埋め立てる、最終処分場。そこは遠くない将来いっぱいになります。このゲームでプレイヤーは、とある町の住人となり協力してごみを減らします。
「壊れたおもちゃは直して、プラスチックごみを減らします!」
「だれか紙ごみを減らせる人はいませんか?」
「台風で大量のごみが出たぞ!」
ごみを減らす行動に必要なのは、「知識力」「目利き力」「技術力」「人間関係力」の4つの能力。そして一番大切なのは、心のゆとり!
自分の家のごみも一度出せば、みんなのごみ。
ごみの発生を抑えるリデュース、再使用するリユースを中心とした暮らしの中で最終処分場をあふれさせないように、みんなでごみを減らそう!
ゲームの目的
プレイヤーはとある町の住人です。町のごみを燃やして残る灰や不燃物などが行き着く最終処分場は、現在のままではあと5年で満杯になってしまいます。プレイヤーは全員で協力して、毎年町から出るごみを減らしましょう。5年間ごみ削減活動をした後に、最終処分場がごみであふていなければ、プレイヤー全員の勝利です。
内容物
ゲームの準備
イベントカードは良いイベントカードと悪いイベントカードを、各年決められた配分でセットします。
ごみサイコロを各プレイヤーに4個ずつ配ります。
ごみ削減カードは裏のまま山にしてよく混ぜ、プレイヤーに4枚ずつ配布します。
レベルキューブは各個人ボードに対応した色5個を、それぞれの個人ボードに配置します。 ひとつめのキューブを、個人ボード左端「ごみ排出レベル」の「レベル4」にセットします。残りの4つのキューブは、個人ボード右側の各能力値アイコンの上に置きます。 心のゆとりディスクは各自2個ずつ、個人ボードに描かれた家のイラストの上に、マークを表向きにして置きます。
ゲームを始める前に
1、能力値の割り振り
各プレイヤーは配布されたごみ削減カードを参考に、自分の4つの能力を合計値が7になるように割り振り、レベルキューブをセットします。ごみ削減カードは使うことで、ゲームの中で発生するごみを減らすことができたり、能力値を上げたりすることができます。カードを使うためには、カード上部に書かれている能力値を満たしている必要があります。
ごみ削減カードの効果
:描かれている種類のごみを減らす
これがごみを減らす基本のアクションです。
:描かれている能力を1段階上げる
能力値が上がると、使えるごみ削減カードが増えます。各能力の最大値は5です。
:心のゆとりを1個増やす
心のゆとりが増えると、その年にできるアクションの回数が増えます。
:排出レベルを1段階下げる
排出レベルが下がると、年の始まりに振るごみサイコロの数が減ります。ごみの出る量をもとから減らすことができます。
特殊なごみ削減カード
:他のプレイヤーも一緒にできる
カードに描かれているアクションを、他のプレイヤーも一緒に行う事ができます。この時、相乗りするプレイヤーも、心のゆとりを1使います。
:一度きりのアクション、年の終わりに捨てる
一度きりのアクションで次の年に持ち越すことのできないカードです。このカードは年の終わりに捨ててください。
2、スタートプレイヤーを決める
誰からゲームを始めるかを決定します。 最近、何かをリユース(一度使ったものをごみにしないで再度使う事)をした人、または任意の方法で1人を選びます。(例:古着をリメイクしました。)選ばれた人は目印としてスタートマーカーを取ります。
ゲームの流れ
このゲームでは1ラウンドを1年として数え、5ラウンドで5年間を過ごします。 1年は以下の4つのフェーズに分かれています。
フェーズ1.年の始まり
1-1. 今年の出来事
ごみは各家庭から出る家庭ごみに加え、様々な社会的な出来事により発生や抑制があり、時には大幅な増減が起こる事もあります。 年の始まりにはまず、メインボード上の該当する年のイベントカード3枚をめくります。これが今年起こるごみに関わる社会的なイベントです。イベントには良いイベントと悪いイベントがあります。 この時、良いイベントカードにはプレイヤー全体の能力値アップや、ごみの削減などの効果があります。
悪いイベントカードが出た場合は、社会全体のごみが増えたり、産業廃棄物(通常のごみの2倍の量となる)が出たりします。
1-2. 新しい知識
ごみ削減にまつわる知識は年々少しづつ増えていきます。 スタートプレイヤーから順に、ごみ削減カードを一枚を引き、手札に加えます。
1-3. 家庭ごみの排出
毎年、各家庭から様々なごみが排出されます。 各プレイヤーは各自の排出レベルに相当する数のごみサイコロを振ります。(最初は全員レベル4)ここで出た目のごみの種類が、今年各家庭から出たごみです。
フェーズ2.今年のごみの削減活動
各家庭から出たごみと社会から出たごみを削減アクションで減らしていきます。 今年のごみ削減活動では、スタートプレイヤーから時計回りに自分の番を行います。自分の番には1つのアクションを行う事ができます。1つのアクションには心のゆとりが1つ必要です。自分の番が来たらまず、マークが上になっている心のゆとりディスクをひとつ裏返します。その後、以下のA〜Eのアクションの中から1つを行います。 全員が心のゆとりを使い切ると、今年のごみの削減活動は終了します。
みんなのごみをどうやったら一番減らすことができるのか、場に出ているごみサイコロや削減カードを見ながら相談しましょう。
A. 新しいごみ削減アクションを行う(手札から一枚出す)
ごみを減らす基本となる活動、ごみ削減カードの使用です。 自分の手札から、能力を満たしているごみ削減カードを自分の前に出し、カードを読み上げ、書かれている効果を行います。
B. 昨年までのごみ削減アクションを再度行う(場のカードを使う)
前の年までに自分の前に出したごみ削減カードから1枚を選び、読み上げて効果を行います。
C. 図書館に行く
できる事が何もない、そんな時は知識を増やしましょう。 ごみ削減カードの山札の上から2枚引き、手札に加えます。
D. 人にごみを渡す
自分ではこのごみは減らせない、でも周りの人はそのごみを減らすことができるかもしれません。もしお願いできる人がいたら、その人にごみを託しましょう。 他のプレイヤー1 人を選び、その人に自分のごみサイコロを好きな数、渡します。
E. 人にごみ削減アクションを教える
自分の能力では使えないごみ削減カード、でもあの人の能力値なら使えそう。そんな時はごみ削減カードを他の人に渡すことでアクションを教えましょう。 他のプレイヤー1 人を選び、その人に自分の手札を1枚渡します。 1度に渡せるのは1枚のみです。
フェーズ3. 年の終わり
3-1. 処理できなかったごみを最終処分場に入れる
各プレイヤーの手元と「社会のごみ置場」に残っている今年削減できなかったごみを、メインボードの最終処分場に入れます。産業廃棄物タイルはごみサイコロ2個分として、メインボード横のごみサイコロから該当個数を入れます。 この時、最終処分場に40個以上のごみが入った場合は、その時点でゲーム終了となり、プレイヤー全員の敗北となります。40個に満たなければ、翌年に進む事ができます。
3-2. 今年の成長
人は毎年、少しづつ成長をします。 プレイヤーは各自、4つの能力値のうちどれかひとつを選び、1段階上げます。
3-3. 知識の忘却
手札はその人の知識です。覚えていることのできる量には限界があります。この時点で手札が6枚以上ある場合は、5枚になるまでごみ削減カードを捨てて下さい。
フェーズ4. 新年の準備
次のラウンドに向けて以下の準備を行います。
・心のゆとりディスクを、マークを表に向けて使える状態にします。
・ごみサイコロを、各自のごみ排出レベルの数だけ手元に戻します。
・今年使った「一度きりのアクション」のカードを捨て札にします。
・スタートプレイヤーが左隣の人に移ります。
ゲームの終了と勝敗
5年間ごみの削減活動をして、最終処分場に40個を超えるごみがたまらなければ、プレイヤー全員の勝利です。 各年の終わりで、最終処分場に41個目のごみが入った場合はその時点でプレイヤー全員の敗北となります。