手作りボードゲームチーム たなごころブログ

手作りボードゲームチーム 「たなごころ」です。

ちくちくの夏休み講習会でワークショップを行ないました。

7月31日に高槻のてづくり雑貨&ギャラリーのちくちくさんにてボードゲームを作って遊ぶワークショップを行いました。主に夏休みの小学生を対象としたもので、数日間に色々な作家さんがワークショップを日替わりで開催されています。

ちくちく 高槻市天神町 てづくり雑貨&ギャラリー

元々は昨年、家から近い場所でゲーム会を開くのにギャラリースペースを使えないか見学に行ったところ、様々なジャンルのクラフターさんの作品を扱っている事を知り興味を持ち、私たちの活動も紹介させてもらったことをきっかけに、夏休みのワークショップのお誘いを頂いています。

今回は高槻のまちを舞台にした「たかつきたんけんゲーム」を作りました。高槻の地図上で各地をまわってカードに描かれた色々なアイテムを集めるゲームです。

ワークショップは前半が作るパート、後半はできたもので遊ぶパートとしました。作るパートでは参加者には四つ折りのゲームボードとゲームに使うコマとチップを作ってもらいました。

まず最初にゲームで使う自分のコマの絵を描いてもらいます。描いてもらった絵はスキャナで取り込み、シール用紙に印刷します。カッティングプロッターを持ち込み、シールのカットはその場で行いました。コマの土台はあらかじめ用意しておき、それに作ったシールを貼付けます。

次にゲームボードの組み立てです。ゲームのマップを印刷した用紙4枚と台紙となる厚紙4枚を用意します。これらを四つ折りできるように貼り合わせます。

先にマスキングテープで仮止めをしておいてから、スプレーのりで貼り付けをしました。スプレー吹きは室内ではできないので、一時お外に出て行ないましたがこの時期の外はとても暑かったです。

ボードの組み立てができたら、次はボードの色塗りです。スタートのマスや各地域の地名に好きなように色塗りをしてもらいました。書き込みもできるので、自分の家や知っている場所を自由に書き込んで、自分だけのボードを作りました。

ボードができたら、次はゲームに使うチップにシールを貼っていきます。チップは高槻の各地域で手に入るものを表すのに使い、名所や特産品が書かれています。チップの土台とシールの印刷はあらかじめ用意しておきました。チップはMDFをレーザーカッターで切り抜いたもので、シールはプリンターで印刷したものをカッティングプロッターで丸い形に切り込みを入れたものになります。

さて、できあがったら遊んでみることにします。

ゲームは高槻の9つの地域をめぐり、お寺や神社・名産品・自然・名所・遺跡の5つの種類(5色)のチップを集めます。ボード脇に並べられたいずれかのミッションカードに書かれたチップをそろえられたら早い者勝ちで得点をもらえます。一度の訪問でもらえるチップは3枚で、地域ごとに自然の割合が多かったり、遺跡の割合が多かったりと実際の街に合わせた特徴があります。

今いる場所から行きたい地域までのマスの数だけ、ボードの左端の時間マス上の自分のコマも進めます。時間マス上で一番後ろにいる人に順番がまわってきますので、遠くに行くほどなかなか順番が回ってこず、近くだとすぐに回ってきます。どこへどの順番で行くかよく考えて動かなければいけません。

この日のゲームは途中で高得点のミッションカードをそろえた小学生の男の子が勝利しました。

当初は準備に時間もなく、これまでに作ったゲームの仕組みを流用することも考えていましたが、せっかくの自分たちの住む地域でのワークショップということもあり、高槻のまちを題材にしたいと思うようになって一から新しく作りました。高槻の事も調べてみると知らなかった事がたくさんあり、こんなところにこんなものがあるんだ、という自然な感動がゲームにも反映できたのではないかと思います。

結果的に作るパートの作業量が多くなってしまいましたが、みなさん頑張って完成させてくれました。最年少の4歳の男の子も、おばあちゃんに手伝ってもらってなんとか完成できました。最後に作ったゲームをみんなで遊んでもらって、面白かったと言ってもらえたのはとても嬉しかったです。

ギャラリーの方にもまたもう一度やりましょうと声をかけてもらったので、プログラムをブラッシュアップして、来年の夏休みに再チャレンジしたいと思います。参加して頂いた皆さま、このような機会を頂いたちくちくさま、本当にありがとうございました。

【おまけ】
ワークショップの日には高槻を紹介するブログの高槻スクランブルさんが取材に来られていて、ちくちくさんの紹介をされています。私たちもちょこっと載せて頂いています。

高槻の隠れ家的かわいい雑貨屋さん『ちくちく』 | 高槻スクランブル