手作りボードゲームチーム たなごころブログ

手作りボードゲームチーム 「たなごころ」です。

「いろは」の筆文字の人 すずりさんについて。

今回は「いろは」の素敵な筆文字を書いてくださった
すずりさんとの出会いについて紹介させてください。


書いて頂いたいろは歌の原紙

「いろは」を作るにあたり、文字、フォントは大きな悩みでした。
作り始めた当初から、筆で書かれた昔の手紙のようなイメージで、
楷書より柔らかい感じで、草書ほど崩さない感じの文字、
というイメージがありました。
既存のフォントではなかなかありません。

書道をされている方にお願いしたいけど、どうしたらいいものか、
と悩んでいた時に、京都アートダイブという
アートイベントでお会いしたのが、すずりさんでした。

すずりさんのブースは筆で書かれたいろいろな言葉が貼られていて、
会場でもお願いすると文字を書いてくれるという
ライブイベントをされていました。

目を引いたのは書体の多さです。
清々しい楷書から、居酒屋のメニューのような味のある独自の書体。
思いきって、ゲームのプロト版の写真を見て頂いて、
貼られた文字の中でイメージの近いものを伝え、
いろは歌47文字を書いてもらうお願いをしました。

そうして書いて頂いた文字でボードとカードを作ってみたところ、
イメージにぴったりで、惚れ込んでしまいました。
後日連絡を取り、その文字をそのまま、
製品版「いろは」で使わせて頂くことになりました。

すずりさんは小さい頃から書写をされていて、
日本書字文化協会の毛筆半紙検定の9段を持たれています。

すずりさんにお会いして初めて知ったのですが、
書写と書道は違うのだそうです。
書写はきれいな文字を書く事で日本語を学ぶためのもので、
書道は芸術の一科目なのだそうです。

文字の美しさを究めておられるすずりさんは、
お話を伺うと中学生の頃からフォントが大好きで、
美術の先生のレタリング帳を頼み込んでもらって、
独学でフォントのトレースをするほどのフォントマニア。

文字の基本の美しさを備えたところから、
フォントへの愛で、様々な書体を展開されます。

普段は別のお仕事をされているそうですが、
イベントなどで筆文字の依頼があれば、
書いてほしい文字とイメージをお伝えすれば、
引き受けて頂けるそうです。

そんなすずりさんは、3月に京都で行われるアートイベント、
「京都アートフリーマーケット」に参加されます。
京都の若手の作家、職人が参加するアートイベントで、
様々なジャンルの100を超える団体が出展するようです。

すずりさんのブースは京都文化博物館別館中庭ウッドデッキの
GブースG06です。
筆力というグループ名で出展されます。

すずりさんにお会いできる数少ない機会です。
ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。


「京都アートフリーマーケット」 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kafm/index.html
開催日 :2013年3月22日(金)〜24日(日)
会場   :京都府京都文化博物館、中京郵便局前、NTT西日本京都支店南側、
京都市中京青少年活動センター、京都市男女共同参画センター(ウィングス京都)

追記:
当日のブースの写真です。「いろは」も飾ってもらいました。(2013年3月22日)